既に代表40人超え 金メダル20個へ、選考本格化〔東京パラ・あと半年〕

引用元:時事通信

 東京パラリンピックの日本代表入りを決めた選手は40人を超えた。日本パラリンピック委員会(JPC)が掲げた「金メダル20個」の実現に向け、代表選考がこれから本格化する。

 陸上は16人が代表に決定。視覚障害マラソンで2016年リオデジャネイロ大会銀メダルの道下美里(三井住友海上)や、昨年11月の世界選手権で金メダルに輝いた車いすの佐藤友祈(WORLD―AC)、義足ジャンパーの中西麻耶(阪急交通社)らが切符をつかんだ。4月1日付の世界ランキングなどで代表はさらに増える。

 競泳は視覚障害の木村敬一(東京ガス)と知的障害の東海林大(三菱商事)、山口尚秀(四国ガス)が昨年9月の世界選手権で優勝して代表入り。3月6~8日に静岡県富士水泳場で開かれる日本代表選手選考戦で大枠が固まる。

 車いすテニスは国枝慎吾(ユニクロ)と上地結衣(三井住友銀行)が18年アジアパラ大会を制していち早く代表入り。残りは6月8日付世界ランキングを基に決まる。リオのチーム(団体戦)で銀メダルのボッチャは広瀬隆喜(西尾レントオール)ら4人が名を連ね、4月30日付ランキングなどでさらに追加される。

 東京大会で正式競技となるテコンドーでは、冬季競技から転向した太田渉子(ソフトバンク)ら男女3人が代表入り。同じく新競技のバドミントンは4月2日発表のランキングで代表が決まる。アーチェリーは昨年6月の世界選手権で上山友裕(三菱電機)ら4人が代表に決まり、3月下旬に最終選考会を実施する。

 団体球技は基本的に、開催国枠が日本に与えられる。ゴールボールは男女計9人が既に代表に決まり、3月には全員がそろう見込み。18年世界選手権金メダルの車いすラグビーは、6月ごろにメンバーが発表される予定だ。

 ◇東京パラ代表に決まった主な選手
陸上     佐藤 友祈(WORLD―AC)(2)
       中西 麻耶(阪急交通社)   (4)
       山本  篤(新日本住設)   (4)
       鈴木  徹(SMBC日興証券)(6)
マラソン   道下 美里(三井住友海上)  (2)
競泳     木村 敬一(東京ガス)    (4)
       東海林 大(三菱商事)    初
       山口 尚秀(四国ガス)    初
車いすテニス 国枝 慎吾(ユニクロ)    (5)
       上地 結衣(三井住友銀行)  (3)
ボッチャ   広瀬 隆喜(西尾レントオール)(4)
アーチェリー 上山 友裕(三菱電機)    (2)
カヌー    瀬立モニカ(江東区協会)   (2)
射撃     水田 光夏(桜美林大)    初
テコンドー  太田 渉子(ソフトバンク)  初
ゴールボール 田口 侑治(リーフラス)   初
       欠端 瑛子(セガサミー)   (3)
(注)丸数字は夏季大会の出場回数。