桃田賢斗が超速復帰、全治3か月も3週間で…29日から練習

引用元:スポーツ報知
桃田賢斗が超速復帰、全治3か月も3週間で…29日から練習

 バドミントンの男子シングルス世界ランク1位で、右眼窩底(がんかてい)骨折からの再起を目指す桃田賢斗(25)=NTT東日本=が、29日からチーム練習に復帰することが明らかになった。28日、所属チームが発表した。今年1月のマレーシア遠征中の交通事故で負傷。今月7日に精密検査を経て右眼窩底骨折が判明し、翌8日に手術を受けて全治3か月と診断されていた。早期練習再開が実現し、2020年東京五輪金メダルに向けた実戦復帰にも明るい材料となった。

 悲運に見舞われた桃田が、再起へまた一歩近づいた。所属のNTT東日本がこの日、29日からのチーム練習復帰を発表した。担当者は「経過は良好と聞いています。(事故前の最後の実戦となっているマレーシア・オープンから)1か月以上のブランクがあるので、様子を見ながら進めていくことになります」と説明した。

 今年1月のマレーシア遠征中の交通事故で負傷。今月4日に代表合宿で練習を再開したが、シャトルが二重に見える症状(複視)を訴え、7日に精密検査を経て右眼窩底骨折が判明。翌8日に手術を受け、全治3か月と診断された。13日には退院して療養を続け、27日に受けた検診でシャトルを打つなどの練習復帰にゴーサインが出た。同担当者は「目の症状(複視)はまだ残っているので、リハビリを進めながらチーム練習をこなす形」とした。

 試合復帰については現時点では未定。ただ、手術から3週間の早期で練習復帰できたことで、今後の見通しが明るくなったのは間違いない。骨折判明前に復帰戦として出場予定だった全英オープン(3月11~15日)は欠場が決まったが、4月にはアジア選手権、5月には男子の国・地域別対抗戦のトマス杯が控える。早期復帰が実現すれば、現在の世界ランク1位を維持したまま20年東京五輪を迎えることもできそうだ。

 五輪出場権は、昨年12月時点で既に確実。レベルの高い国際試合をこなし、どれだけ試合勘やフィジカル面のブランクを埋められるかで、五輪本大会での金メダルも現実味を増してくる。 報知新聞社