桃田賢斗、東京五輪で「金メダルを狙っていきたい」と宣言　激励で心境変化

　今年１月に交通事故に巻き込まれて負傷し、２月８日に２月８日に右目眼窩底骨折の手術を受けたバドミントン男子シングルスの桃田賢斗（２５）＝ＮＴＴ東日本＝が６日、都内で会見を開いた。練習復帰を受けてのもので、事故以来、公の場で語るのは初めて。東京五輪へ向け「金メダルを狙っていきたい」という言葉を使って、決意を新たにした。

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　現在は練習には復帰しているが、「試合はできない状況」だという桃田。東京五輪への思いを問われると、「東京オリンピックはそうですけど、まずは目の前のことを一つ一つこなしていきたいなと。それを全力で取り組んでいきたいなという思いもあるんですけど…」とした上で、「今回の経験をして、いままで東京オリンピックは（これまでの）延長線上にある大会と思っていたんですけど、いろんな人に応援してもらって、激励の言葉をもらって、今は東京オリンピック金メダルを狙っていきたいと思いました」と、はっきりと「金メダル」という言葉を用いて心境を語った。

　これまでは、あまり金メダルや、五輪での活躍について言及してこなかった。事故後、さまざまな人からのサポート、そして応援・激励の言葉を受け取ったことで心境に変化が芽生えたという。

　「正直、この時期に試合に出れないというのは、すごく致命的ですし、もしかしたら、前みたいにプレーすることはできない。今は分からない状態なので。そういった中でも自分に期待してくださっている方もたくさんいて、すごくありがたい言葉をかけていただいて、自分にはそういった方々に恩返ししたいなっていう気持ちがすごく強いので、本当に、今後のバドミントン界のためにも、誰もが注目する大会で結果を残して、自分がいろんなことを伝えていける選手になれればいいかなと思って、金メダルをとりにいく、って言いました」

　現時点では復帰戦は「未定」とした。目のリハビリのため、眼球を意識して動かすなど、今できる限りのことに取り組んでいるという。