桃田「色々な方の激励のおかげで、また頑張れると思う」一問一答〈3〉

引用元:スポーツ報知
桃田「色々な方の激励のおかげで、また頑張れると思う」一問一答〈3〉

 ―実戦はできるのか。

 「正直、試合ができる状態まで戻っていないのでやらなければいけないことはたくさんある。先は長いけど、焦らず、取り組んでいくことと、今まで以上に手厚いサポートをしてくれる周りの方々への感謝の気持ちは忘れずに、いつかコートに戻って、コートの中で自分を表現して恩返しできるように、一日一日無駄にせず取り組んでいければと思う」

【写真】会見前に体温を測る報道陣

 ―トレーニングは。

 「目のトレーニングは、とにかく目を動かすというのが大事と言われたので、気がついた時に目を動かすトレーニングをしたり、いっぱい羽根を打ったり。少しでも早く完全な状態に戻るための方法かなと思います」

 ―たくさんの激励を受けた。

 「事故にあって、本当に動けない状態でしたし、また動けるようになるのかなとか、バドミントンができる体に戻れるか不安もあった。手術する決断をする時も、うまくいかなかったらどうしよう、とネガティブな感情が出てきた時は、諦めそうになったりとかはあった。けど、本当に小学校に訪問させて頂いた時の生徒の方から手紙をもらったり、SNSでも尊敬している選手からメッセージを頂いたり、そういうのが励みになった。色々な方の激励のおかげで、また頑張れると思う」

 ―目標の金メダルへ。

 「正直この時期に試合に出られないのは致命的だし、もしかしたら、前みたいにプレーすることはできないかもしれない。今は分からない状態なので。その中で期待してくれている人はたくさんいて、ありがたい言葉もかけて頂いて、そういう方々に恩返ししたいという気持ちが強いので、今後のバドミントン界のためにも、自分が誰もが注目する大会で結果を残して、色々なことを伝えていける選手になれればと思って、金メダルをとりにいくと話した」

 ―状態としては。

 「試合はできない状態です。少しずつ上げていって、無理のない程度に、というトレーニングしかできていない。でも感覚は今まで通り、納得できるくらいの精度で羽根を打てているので、そこに対しての焦りはない」

 ―他の選手は気になるか。

 「気になりますね。どんなプレーをして、どんな試合をするのか。ライバルでもあるけど、選手たちのことは尊敬しているし、(彼ら同士が)対戦したら、どんな試合になるのかという気持ちもある。見られる限り、全試合みたいと思います。焦ってしまう気持ちもあるけど、そこを抑えるのが今の課題かなと思います。

 ―練習復帰して思ったこと。

 「正直、コートに戻って練習するときは怖さがあって、まだ二重に見えて打てないんじゃないかなとか、治っていないんじゃないかという怖さがあったけど、今はもうしっかり見えているのですごく楽しいし、今はもっとうまくなりたい、上手になりたいという純粋な気持ちで練習に取り組めている。

 ―日本代表の朴ヘッドコーチとは。

 「ぼろぼろぼろぼろの状態で不安だったので、朴監督に『僕はまたバドミントンできますか?』と聞いたのは覚えています。(朴HCからは)『しっかり治せば、またコートに戻ってプレーができます』と言ってもらいました。

 ―最後に。

「今回はすごい経験をしたし、この経験をしたことによって、自分が伝えられることもたくさんあると思う。それなりの責任もあると思う。そういうのを全て受け止めて、力に変えられるようなスケールの大きい選手になってコートに戻れるようになりたい」 報知新聞社