桃田1位維持へ5月トマス杯で復帰最良/池田信太郎

引用元:日刊スポーツ
桃田1位維持へ5月トマス杯で復帰最良/池田信太郎

苦難を乗り越え金メダルを勝ち取る-。バドミントン男子シングルス世界ランキング1位の桃田賢斗(25=NTT東日本)が6日、都内で記者会見を開いた。

1月マレーシアでの交通事故後、同15日に成田空港に帰国して以来、約2カ月ぶりに公の場に姿を見せ、事故当時の様子から現在までの生活を赤裸々に語った。さらに応援してくれるファンのため「東京オリンピック(五輪)で金メダルを目指す」と言い切った。今後はリハビリをしながらトレーニングを続け、5月以降の復帰を目指す。

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金メダルを取りたいという桃田の言葉に覚悟を感じた。ウエートなどはできておらず、フィジカルは落ちているだろうが、そもそもスピード感覚も技術もあるので今後の練習をこなしていけたら対応はできると思う。無理しないでやってもらいたい。そうは言っても本人はやりたくなってしまうので、周りのスタッフがやりすぎないようにケアすることが必要だろう。

復帰は5月にある国・地域別対抗戦・男子トマス杯(16日開幕、デンマーク)が一番いい。ランキングが上の選手とも下の選手とも戦うことが可能。団体戦であり、試合に出る出ないもその都度相手に合わせて判断できる。毎日試合があるわけでもないので、休ませながら、相手の実力を見ながら出場できる。

その後は五輪1カ月前となる6月のインドネシアオープンが前哨戦となるので、そこに出場するのが望ましい。そこでタイトルを取れば桃田自身もすごく安心するはずだ。東京五輪を第1シードで迎えるには7月7日付の世界ランキングで決まるため、1位を維持するためには、格付けの高いこの2大会には出る必要があると思う。(08年北京、12年ロンドン五輪出場)