IOC、テレビ会議で臨時理事会…五輪予選の中止・延期で対応協議か

 【ジュネーブ=杉野謙太郎】国際オリンピック委員会(IOC)は17日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、テレビ会議による臨時理事会を開催した。東京五輪の予選が相次いで中止や延期となる中で、出来る限り参加選手を公平に選ぶための方策を協議したとみられる。IOCは理事会後、各国際競技連盟の代表者とテレビ会議を行い、IOCの意向を伝えたうえで、課題について意見を聞き、質疑に応じる。

 IOCは18~19日、各国・地域の五輪委員会の代表者やアスリート委員ともテレビ会議を行う予定。五輪予選を巡っては、レスリングでアジアなどの大陸予選が延期され、バドミントンも16日から4月12日までの主要大会の開催が見送られるなど代表決定で混乱が生じている。このため、IOCのトーマス・バッハ会長は3月上旬、「特定の競技の出場枠を増やすことも含め、国際競技連盟と共に公平な解決策を模索する」と述べていた。