1年延期、期待と不安 走り幅跳びの山本「ピークを」―東京パラ

引用元:時事通信
1年延期、期待と不安 走り幅跳びの山本「ピークを」―東京パラ

 東京パラリンピックが来年8月24日に開幕することが決まった。五輪と同様に1年の延期となり、関係者からは期待と不安の声が上がった。

 東京パラリンピックで正式採用されるバドミントン。日本障がい者連盟の平野一美理事長は「ゴールの位置が先になった。時間を頂いたことでいろんなことに取り組める」と前向きに捉えた。

 ただ、新型コロナウイルスの収束にめどが立たないことから、具体的な強化計画を練り直すのには時間を要する見通し。「国際大会のスケジュールが固まらないと、合宿も組めない」と平野氏。国際競技団体からの通達を待ってから代表活動を再開させる構えだ。

 陸上男子走り幅跳びで、4大会連続のパラリンピック出場となる山本篤(新日本住設)。4年の周期が変わることに課題を感じている。「過去の推移をみると、パラの翌年に自分の記録が落ちていた」。前回2016年リオデジャネイロ大会では、当時の自己ベストに並ぶ6メートル62をマークし、銀メダルを獲得。しかし、その後2年は記録が20センチほど下回ったという。

 昨年、自己記録を6メートル70まで伸ばしてきたが、「モチベーションは常に高いのに、僕自身の体が4年に1度、ピークが来るようになっている。ピークを合わせられるかは手探りの状態」。1年のずれに左右されないよう、37歳は慎重に調整を進める。