香川、桃田らがマスク20万枚寄付 競技の枠を越えアスリート75選手が「#つなぐ」

香川、桃田らがマスク20万枚寄付 競技の枠を越えアスリート75選手が「#つなぐ」

 サッカー元日本代表の香川真司(31)=サラゴサ=や来夏の東京五輪を目指すバドミントン男子の桃田賢斗(25)=NTT東日本=らが所属するマネジメント会社「UDN SPORTS」は1日、新型コロナウイルス対策への支援として、全国の学童や医療従事者向けにマスク20万枚の寄付を発表した。同社と契約を結ぶ75選手が資金を出し合い、「#つなぐ」プロジェクトと題した活動を展開する。

 アスリート75人の思いが形になった。新型コロナウイルス感染拡大を受け、「UDN SPORTS」の所属選手が「#つなぐ」プロジェクトを開始。全国の学童や感染症の対応に当たる医療従事者へ、マスク20万枚を寄贈する。

 「いろいろと話し合いを重ねて、一人一人がやれることをやっていきたい。この状況を皆さんと乗り越えていきたい」

 メッセージ動画で香川が呼び掛けた。政府の緊急事態宣言が1カ月程度延長される見通しとなるなど、外出自粛要請が続く国内では感染症の終息が見えていない。普段はアグレッシブなプレーで勇気や感動を届ける選手たちがプロジェクトを立ち上げ、コロナ対策を支援することになった。

 支援の内容は選手間で話し合うなどして決めた。選手とゆかりのある地域の自治体や医師会などと連携し、感染症対応の最前線で活動している医療従事者や学童らにマスク20万枚を配布。オリジナルのリストバンドや選手のメッセージ入りの手紙も届ける。

 動画でも手助けする。選手たちがトイレットペーパーを支援の気持ちに見立て、リフティングとパスでつなぐシーンや手洗い&うがいを呼び掛ける映像を公開。選手間同士をつなげ、さらに大きく広がっていく様子を表現した。桃田は自身のツイッターを更新し「手洗い、うがい、密集しない。意識の徹底をして次の世代に向けてみんなで取り組んでいきましょう」と話した。

 陸上男子のサニブラウン・ハキーム(21)=米フロリダ大=らがSNSを活用したイベントも開催予定。アスリート75人が支援の輪を広げる。