陣内貴美子さんの自宅でできる卓球上達法…「シャトル付きラケット」レシーブ練習「縄跳び」体力作り

引用元:スポーツ報知
陣内貴美子さんの自宅でできる卓球上達法…「シャトル付きラケット」レシーブ練習「縄跳び」体力作り

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、各地で学校の休校が続いた。再開の動きは広がっているものの、これまでのように部活動へ打ち込める状況に戻るにはまだ時間がかかりそうだ。そんな中、スポーツ報知で評論を担当するバドミントンの1992年バルセロナ五輪女子ダブルス代表の陣内貴美子さん(56)が、「自宅でできる上達法」を紹介した。

 室内でも、工夫してラケットを握る練習ができます。ラケットの先端とシャトルを糸で結んで打つと、ヨーヨーのように手元に戻って来るので、レシーブの練習になると思います。足を出したり、シャトルをとらえる感覚を味わう意味でも良いかもしれません。私は1・8~2メートルの長さでやりましたが、最初はもう少し糸を短くしても安全で続きやすいかもしれません。糸も、煮豚を巻く料理糸でやったのですが、毛糸のような伸びる材質が良さそうです。

 体力作りには、縄跳びが効果的だと思います。私も現役時代、ラケットケースに必ず入れて持ち歩いていました。バドミントンはつま先に重心をかけてプレーします。羽根に反応して踏み出す最初の一歩のためにも、つま先の強化は必要です。また、全身運動なので、ジャンプ力や、空中でのバランスも取れるしプレーの安定につながります。縄を回すことで手首も強化でき、ラケットの振りもコンパクトで力強くなりますね。

 縄跳びは、心肺機能が高まるのも利点です。二重跳びをやれば、短時間で心拍数が爆発的に上がります。30秒間、二重跳び。15秒間、普通に前跳び、そして二重跳び…と交互にやると、ポイントごとに息が上がる激しいラリーを繰り返す試合のリズムに似ていますよね。9年前の東日本大震災の時、原発事故の影響で外に出られない子どもたちにも、スタミナ維持に縄跳びを勧めていました。二重跳びや前跳びの秒数は、体力に応じて調整できます。ぜひ、実戦をイメージしながら取り組んでもらいたいです。

 ◆陣内 貴美子(じんない・きみこ)1964年3月12日、熊本・八代市生まれ。56歳。熊本中央女子高(現・熊本中央高)、サントリーを経てヨネックス所属。16歳で代表デビューし、92年バルセロナ五輪代表。引退後はスポーツキャスターとして活躍。夫は元プロ野球投手で広島、日本ハム、巨人で活躍した金石昭人氏。 報知新聞社