「かわいそうな世代でなく…伝説の世代に!」高3球児の父親が立ち上がり『部活花道プロジェクト』

引用元:中日スポーツ
「かわいそうな世代でなく…伝説の世代に!」高3球児の父親が立ち上がり『部活花道プロジェクト』

 新型コロナウイルスの影響でスポーツなどの大会が数多く中止となったことを受け、全国の高校3年生らが代替大会開催への思いを込めたメッセージを伝えるボードリレー画像が6月初めにユーチューブで公開される。

 その仕掛け人は「年中夢球」の名で活動している本間一平さん(51)。神奈川県内の高校に通う3年生の球児の父でもある本間さんは「かわいそう、残念などという言葉を見るのが親としてはつらい。インターハイ(全国高校総体)、甲子園はなくなったけど、10年後、20年後も語れるような試合をさせて、かわいそうな世代でなく、伝説の世代にしてあげたい」と語る。

 少年野球の指導もしている本間さんは、夏の甲子園の中止が決まった20日に自身のサイトで「高校3年生~部活花道プロジェクト」を立ち上げた。「自分には野球が特別ですが、それぞれの部活が特別なもの。部活を頑張った全ての3年生に花道をつくりたい」。このプロジェクトから集まった野球、サッカー、バレーボール、吹奏楽、バドミントンなど各部の部員と親ら100人が、思いを全国に発信する。

 独自大会開催に向け、野球など一部の団体は全国で少しずつ動きだしている。スポーツ庁は、2020年度第2次補正予算案で、各自治体レベルでの大会開催の支援に8億円を計上。本間さんは「微力を大きな力にしたい。各競技連盟、教育委員会などが同じ方向を向いてくれないとできない」と訴える。オンラインで募ったプロジェクト賛同への署名も文部科学省などに届けて、追い風にするという。