小椋久美子氏が高校生30人にオンラインエール授業

引用元:日刊スポーツ
小椋久美子氏が高校生30人にオンラインエール授業

バドミントン女子ダブルス元日本代表で北京五輪に出場した小椋久美子氏(37)が10日、高校生約30人に向け「オンラインエール授業」を行った。

【写真】「オグシオ」こと、潮田玲子&小椋久美子

技術面、精神面などテーマを分けて生徒からの質問に答えた。技術面でサーブについて「相手の動きを見ながら次何を狙うかを考えて打つことが大事」とアドバイス。また精神面で緊張をほぐす方法として、自身は試合前にダッシュなどで自分を追い込んでいたと言い、「人間息が上がると、意識がそっちの方にいくので気持ちがほぐれる」と指導した。

三重から大阪の高校に進んだ小椋氏は、インターハイは「結果より3年間頑張ってきたことを振り返られる特別な機会」と話す。その大会がなくなり、引退となった3年生に「目指しているものに頑張ってきた自分を信じてあげられなかったら、これからも結果は残らない」と今後の人生に向けたエールを送った。

三洋電機時代の02年に潮田玲子氏と「オグシオペア」を結成。アテネ五輪はケガで五輪レースに出場できず、メダルが期待された北京五輪では5位に終わった。長く女子ダブルス界を引っ張ってきたが、挫折も味わった現役時代。「アテネ五輪に出られなかった時は、なぜ今なのかと人のせいにばかりしていた。考え直すと自分自身に理由がいくつもあったことが分かり、それからは困難にぶつかっても周りを見られるようになった」と振り返った。

授業の最後には部活を率いる先生から指導者のあり方について質問を受け「限られた時間しか選手生活はない。その先世間知らずの可能性もあるし、新たな道に飛び込んだときに受け入れてもらえるようにすることが大事」と自分の経験をもとにアドバイスを送った。