奥原、引退の先輩思い涙声「私が日本のエースとして思いを引き継ぎたい」

引用元:スポーツ報知
奥原、引退の先輩思い涙声「私が日本のエースとして思いを引き継ぎたい」

◆バドミントン 全日本総合選手権 第4日(29日、東京・駒沢体育館)

 女子シングルス世界ランク3位の奥原希望(24)=太陽ホールディングス=が準決勝進出を決めた。対戦相手の大家夏稀(21)=NTT東日本=が3回戦で破った三谷美菜津(28)=同=が今大会限りでの引退を表明。2014年世界選手権で日本勢37年ぶりに同種目の銅メダルを獲得した先輩への思いを聞かれると、「女子シングルスの道を切り開いてくれた人。お疲れさまでした、と伝えたい」と涙をみせた。

 161センチの体でコートを走り回るプレースタイルは、156センチで世界と渡り合う自分の姿に重なる。高校時代、出稽古した際は「全く歯が立たなくて、女子シングルスの層の厚さを痛感した」という。引退の意向は11月の香港での大会で本人から聞いていた。1年の半分近くを代表活動でともに過ごし「温かい言葉をかけてくれた」存在に見せつけるように、21歳の大家に終始リードしてつけいる隙を与えなかった。

 女子シングルスは奥原、世界ランク4位の山口茜(22)=再春館製薬所=が高いレベルでしのぎを削る。「私が日本のエースとして、私が先輩の思いを引き継ぎたいと思った」。4年ぶりの優勝で力を示したい。 報知新聞社