世界女王ナガマツ、タカマツ撃破で初の日本一へ王手「今日の1勝は大きい」

引用元:スポーツ報知
世界女王ナガマツ、タカマツ撃破で初の日本一へ王手「今日の1勝は大きい」

◆バドミントン 全日本総合選手権 第5日(30日、東京・駒沢体育館)

 女子ダブルス準決勝で、18~19年世界選手権2連覇の永原和可那、松本麻佑(北都銀行)組が、16年リオ五輪金メダルの高橋礼華、松友美佐紀(日本ユニシス)組を21―11、22―20のストレートで下し、初の決勝進出を果たした。

【写真】4強敗退したタカマツ

 強みを貫いた。第1ゲームは強烈なスマッシュを軸に主導権を握り、第2ゲームも中盤まで劣勢だったが、終盤に相手のミスにも助けられて逆転。最後は永原がネット際にふわりと落として終止符を打った。永原は「ずっと準決勝の壁を乗り越えられずにきたけど、いい形を出して久しぶりに自分たちらしいプレーができた」。松本も「ずっとトップで戦ってきた2人に勝った。今日の1勝は大きい」と声を弾ませた。

 “準決勝の壁”突破を、最大2枠の東京五輪出場争いに追い風とする。直近のツアー大会では、デンマークOP、フランスOP、中国OP、香港OPの4大会連続で準決勝敗退と結果を出し切れていない。日本勢2番手の3位につけるが、タカマツが3番手の6位につける。来年4月末までのラストスパートへ、永原は「準決勝を突破できたのは、国際大会にもつながる」。松本も「レースが混戦の中、思うように結果が出せていない。ここで勝てたのは自信になる」と強調した。

 直近の世界選手権を2連覇し、東京五輪でも金メダルに挑むナガマツ。永原は「タカマツペアがリオ五輪の直前合宿に呼んでくれて、一緒に練習できた。タカマツペアが金メダルをとって、目標にできた。すごく大きな存在」と言えば、松本も「手の届かない位置から、何とか2人に勝ちたいと思ってやってきた」と思いを込めた。あこがれのリオ五輪女王との激しい切符争いを勝ち抜いた先に、東京の栄冠も待っている。 報知新聞社