引用元:中日スポーツ
バドミントンの全日本総合選手権最終日は1日、東京・駒沢体育館で各種目の決勝が行われ、男子シングルスは世界ランキング1位の桃田賢斗(25)=NTT東日本=が2年連続3度目の優勝を果たした。
鋭いスマッシュがコートに突き刺さると、桃田は左拳をすくい上げるように動かし、連覇を喜んだ。「去年の優勝は、世界1位になって気持ちがふわふわして弱い部分があった。今年はまだ目指している世界1位とは程遠いけれど、自信を持って大会に臨めた。連覇もこれから先の自信になる」
今季は世界選手権など国際大会で10勝。ラリーで粘ってミスを待つ守備型のプレースタイルから攻撃のバリエーションを増やし、自ら勝負を仕掛ける新たなスタイルで勝ち続けた。
この大会も5試合全てストレート勝ち。西本との決勝でもマッチポイントを握った場面で「ヘイ!ヘイ!」と叫んで自らを鼓舞し、会場の空気を味方につけた。「ことしは不安の中で、もがきながら修正して結果を残せた。前まではミス待ちというメンタルだったのが、今は自分から点を取りにいける。その点で成長したと思う」
中国代表・林丹の北京五輪優勝シーンをよく動画で見るという。自国開催の五輪を制した英雄に自身を投影しながら、「日本のエース」として大舞台が待つ来年を迎える。