ナガマツ“最激戦区”女子ダブルス制す 五輪選考レースへ加速

 ◇バドミントン 全日本総合選手権最終日 女子ダブルス決勝 永原・松本2-1福田・広田(2019年12月1日 東京・駒沢体育館)

 各種目の決勝が行われ、最激戦区の女子ダブルスは世界ランク3位の永原和可那(23)、松本麻佑組(24=ともに北都銀行)が初頂点に立った。

 ナガマツが強打で初優勝をたぐり寄せた。ライバルの福島・広田組に第1ゲームを先取されたが、第2ゲーム以降は高身長を生かしたスマッシュで押し、最終ゲームは11連続得点をマーク。最後は松本が決め、2人でガッツポーズ。永原は「日本のタイトルがなくて、もどかしい気持ちがあったから優勝できたのはうれしい」と喜びをかみしめた。

 大舞台でも物おじしないのが、2人の持ち味。北都銀行の佐々木監督は「2人はいい意味で鈍感力がある。初めての決勝の舞台で突っ走ってくれた」と語った。昨年の世界選手権では繰り上がりから頂点まで上り詰め、今大会も鬼門の準決勝を突破し、一気に女王までたどり着いた。名実ともに日本のエースとなり、五輪選考レースへ加速した。

 ▽バドミントン東京五輪への道 今年の4月29日から20年4月26日の選考レースを経て20年4月28日発表の世界ランクで決まる。世界選手権や世界ツアーなどの成績を基に加算されたポイントで争う。出場数はシングルス38人、ダブルス16組32人。各種目で1カ国・地域の上限2枠を確保するにはシングルス上位16位に2人以上、ダブルスでは上位8位に2組以上が条件。全日本総合選手権はレース対象外の国内大会。