ナガマツ、涙の初V!タカマツに続きフクヒロも撃破/バドミントン

 バドミントン・全日本総合選手権最終日(1日、東京・駒沢体育館)各種目の決勝が行われ、ダブルスの女子は世界選手権2連覇の永原和可那(23)、松本麻佑(24)=北都銀行=組が3連覇を狙った福島由紀(26)、広田彩花(25)=アメリカンベイプ岐阜=組を2-1で破って初制覇した。シングルスの男子は世界ランキング1位の桃田賢斗(25)=NTT東日本=が2年連続3度目の優勝。女子は奥原希望(24)=太陽ホールディングス=が、4年ぶり3度目の日本一に輝いた。

 世界選手権を連覇したときすら出なかった涙が、松本の頬を伝った。結成6年目で世界ランキング3位の永原、松本のナガマツペアが全日本総合で初優勝した。

 永原は「試合をするにつれてだんだん自分たちの形が出せた」と額の汗をぬぐった。

 第1ゲームは緊張から相手のペースにはまったが、第2ゲーム以降は前後に相手を揺さぶりながら長身(永原は170センチ、松本は177センチ)から繰り出す強烈なスマッシュで試合を支配。世界2位の福島、広田のフクヒロペアを圧倒した。前日11月30日の準決勝で、16年リオデジャネイロ五輪金メダルの高橋礼華、松友美佐紀組(日本ユニシス)を撃破。ライバルに連勝して、頂点に立った。

 目指すは来夏に迫る東京五輪での金メダルだ。今月11日開幕のワールドツアー・ファイナル(中国・広州)や3月の全英OPは優勝でそれぞれ1万2000ポイントが加算される。2枠の五輪代表をめぐり、日本勢1番手のフクヒロ、2番手のナガマツ、3番手のタカマツが争う。「優勝が遠かった。やっと手にできてうれしい」と松本。全日本女王のタイトルを勢いに、ナガマツが代表入りへ突っ走る。