五輪切符争い さらに激化…桃田に続く男は誰だ 

引用元:スポーツ報知
五輪切符争い さらに激化…桃田に続く男は誰だ 

 バドミントンの20年東京五輪出場争いが佳境を迎えている。女子ダブルスは、世界ランク2位の福島由紀、広田彩花(アメリカンベイプ岐阜)組、同3位の永原和可那、松本麻佑(北都銀行)組、同4位の高橋礼華、松友美佐紀(日本ユニシス)組が最大2枠を争っているが、同じく激戦となりそうなのが男子シングルス2枠目争い。現在日本勢3番手で圏外の西本拳太(トナミ運輸)が、ラストスパートへ復調気配を漂わせている。

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 1日閉幕の全日本総合選手権(東京・駒沢体育館)では、決勝に進出。世界ランク1位の桃田賢斗(NTT東日本)にストレートで屈して準Vとなったが「自分としては手応えのあるラリーもあった。足りない所は多いけど、一つ一つ改善していきたい」。桃田の強打をレシーブする反応の良さも光り、前向きな要素も感じている。準決勝では、五輪切符を争う常山幹太(トナミ運輸)をフルゲームの末に撃破。18年アジア大会銅メダルの実力者が、本調子を取り戻しつつある。

 男子シングルスでは、ポイントレース首位を快走する桃田が1枠目確実。国別の2枠目を手にするには、日本勢2番手&16位以内となることが条件。現状ランキング17位で日本勢3番手の西本は、同10位で2番手の常山を逆転する必要がある。「しっかりチャンスある限り目指して、勝ちにこだわっていきたい」。所属の後輩とのし烈なデットヒートの先に、初の五輪切符が待つ。(バドミントン担当・細野友司)

 ◆男子シングルスの五輪争い レース期間は今年4月末~来年4月末。国際大会で獲得できるポイントのうち、成績上位10大会でランキングを算出する。日本勢では、世界選手権王者の桃田が8万9568点で全体トップを独走。2番手の常山が4万7080点の10位につける。3番手の西本は3万9703点で17位。約8000点差がついているが、来年の全英オープン(3月)など、格付けの高い大会で上位進出すれば逆転の可能性がある。



 ◆細野 友司(ほその・ゆうじ)1988年10月25日、千葉・八千代市生まれ。31歳。早大政治経済学部を経て2011年入社。15年から五輪競技担当。海外出張から帰国したらまず食べたいものは、故・山岸一雄さん創業で有名な「大勝軒」の「もり野菜(味玉付)」。 報知新聞社