パラバド里見紗李奈が連覇「プレッシャーあった」

引用元:日刊スポーツ
パラバド里見紗李奈が連覇「プレッシャーあった」

<日本障がい者バドミントン選手権>◇第1日◇14日◇千葉ポートアリーナ◇男女シングルス

女子WH1(車いす)で里見紗李奈(21=千葉、NTT都市開発)が連覇を飾った。8人出場のトーナメントを危なげなく勝ち上がり、決勝では同じ日本代表の福家育美(34=滋賀、ダイハツ)を2-0(21-8、21-11)で下した。

代表入りして1年半あまり。昨年10月のジャカルタ・アジアパラで3位に食い込み、12月には初めて日本一の座に就いた。今年は国際舞台でも飛躍を遂げ、8月の世界選手権(スイス)を初出場で制し、世界ランキング、東京パラリンピック・ランキングの両方で1位に君臨している。

「世界1位であるのなら、日本1位でなければならないという責任というか、プレッシャーもあったので、しっかり(優勝を)取れてよかったです」。里見は笑顔満開で喜びを言葉に乗せた。

これまで2度優勝している福家の低い球筋に対応し、コート奥を突く力強いクリアショットとタイミングよく前に落とすカットショットで揺さぶった。課題としていたチェアワークも向上し、地元千葉で家族や知人の応援に強さで応えてみせた。

WH2(車いす)の山崎悠麻(31=東京、NTT都市開発)と組むダブルスでも2つのランキングで1位に君臨する。来年の東京パラリンピックへ向けては「シングルスもダブルスも金メダルを取っておかしくない位置にいると思うし、周りのみなさんからもそう言われるので、期待に応えられるようにしたいです」。15日にはダブルスで連覇を狙う。  【小堀泰男】