とわの森三愛バドミントン部、全国高校選抜大会が中止でユーチューブ練習

引用元:スポーツ報知
とわの森三愛バドミントン部、全国高校選抜大会が中止でユーチューブ練習

 新型コロナウイルス感染拡大で各競技の全国高校選抜大会が中止となり、指導者も試行錯誤している。創部3年目で2年連続出場を決めていた札幌新陽の男子ハンドボール部は、三宮哲也監督(62)のもと女子と同時の夏の全国高校総体出場へ目標を切り替えた。とわの森三愛はともに出場予定だった女子バドミントン部の妹尾将義監督(42)、男子ソフトテニス部の播磨良信監督(45)がLINEで練習メニューを共有、動画投稿サイトの活用でプレー研究をし、高校総体上位進出を目指す。

 とわの森三愛女子バドミントン部は、世界選手権女子ダブルス2連覇のナガマツペアの一人松本麻佑(24)=北都銀行=が所属していた。2008年全国高校選抜では団体戦4強の成績を残している。男子ソフトテニス部は昨年の全国高校選抜8強入り、ともに今年の全国高校選抜で上位進出を目指していた。

 バドミントン部の妹尾監督と男子ソフトテニス部の播磨監督は、東日本大震災が起こった2011年にも全国選抜大会中止を経験したが「あの時は練習は継続できたが、今回は先が見えない中、部活も長期休止。選手のモチベーション維持を模索しています」と妹尾監督。練習メニューは、同監督が毎日LINEで漆風花主将(2年)に送り、主将が連絡事項を加え各選手に配信。データ蓄積アプリなども活用し練習日誌を作成。毎日1時間、ユーチューブなどの動画投稿サイトを活用した一流選手のプレー研究なども義務付けている。

 ソフトテニス部も、トレーナーが毎日2時間の練習メニューを作成し、高野光翔(こうは)主将(2年)を中心にした連絡網で、練習の徹底を図っている。とわの森三愛高は、新型コロナウイルス感染拡大を受け卒業式が中止となったが、2月29日に教員たちが卒業を祝う動画を自主制作し生徒に配信。その様子が全国ニュースでも紹介され感動を呼んだ。制作に協力した播磨監督は「このような厳しい状況の時こそ、絆が大事。逆境をチームワーク強化につなげ、高校総体で全国初制覇を目指したい」と前を向いた。

(小林 聖孝) 報知新聞社