桃田賢斗が悪夢事故語る「何起きたか分からず」会見

引用元:日刊スポーツ
桃田賢斗が悪夢事故語る「何起きたか分からず」会見

バドミントン男子シングルス世界ランキング1位の桃田賢斗(25=NTT東日本)が6日都内で記者会見を開いた。1月マレーシアでの交通事故後、同15日に成田空港に帰国して以来、約2カ月ぶりに公の場に姿を見せた。

【写真】復帰会見をする桃田

会見場にスーツ姿で登場した桃田は報道陣を前にあいさつ。「復帰する際、サポートや激励をしてくれた人に感謝します」と話し、事故当時の様子を語り始めた。

事故当日は午前4時30分に宿舎を出発。眠くて移動のバスの中で寝ていたいという。「(事故の)衝撃で起きた。何がおきたか分からなかった」と振り返った。「本当にケガで動けなかった。たくさんの人がサポートしてくれた」と話した。

事故後は「シャトルが二重に見えるときもあったが、時間がたつにつれ視野がもどってきた。練習再開したが二重に見えて検査した。再検査も受けてトレーニングの始めた。ハイペースでできないが練習に取り組めて充実感ある」と話した。

桃田は帰国後、都内で精密検査を受け、異常なしと診断されたことから2月3日に代表合宿に参加。4日、代表合宿中にシャトルが二重にぶれて見えるなどの異変を訴え、7日に右眼窩(がんか)底の骨折が判明。8日に手術を受け、13日に退院後は静養を続けていた。2月29日にチームの全体練習に参加し、現在はリハビリを続けながらチームの練習メニューをこなしていた。

東京五輪出場を確実にしている桃田は、今後しばらくはチームで練習を行い、5月以降の復帰を目指す。