桃田、まだ「試合はできない」もショットの感覚には納得【会見一問一答4】

桃田、まだ「試合はできない」もショットの感覚には納得【会見一問一答4】

 今年1月に交通事故に巻き込まれて負傷し、2月8日に右目眼窩底骨折の手術を受けたバドミントン男子の桃田賢斗(25)=NTT東日本=が6日、都内で会見を開いた。今はまだ「試合はできない状態」であることを認めつつ、ショットの感覚という面では「納得できるぐらいの精度で羽根は打てている」と現状を語った。以下、一問一答の(4)

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-自身で東京五輪の金メダルということは今まで言ってこなかった。あえておっしゃったのは心境の変化があったのでしょうか。

 「正直、この時期に試合に出れないというのは、すごく致命的ですし、もしかしたら、前みたいにプレーすることはできないかもしれない。今は分からない状態なので。そういった中でも、本当に自分に期待してくださっている方もたくさんいて、すごくありがたい言葉をかけていただいて、自分にはそういった方々に恩返ししたいなっていう気持ちが、今すごく強いので、本当に、今後のバドミントン界のためにも、自分は誰もが注目する大会で結果を残して、自分がいろんなことを伝えていける選手になれればいいかなと思って、『金メダルを取りにいく』って言いました」

-コートの中で練習をされている。具体的には何ができますか。試合はある程度できるのか、スマッシュは打てるのかヘアピンの感覚などを教えてください。

 「試合はできない状態ですね。まだ。本当に少しずつ上げていって、無理のない程度にというトレーニングしか今はしていないので。でも、感覚は今まで通り、納得できるぐらいの精度で羽根は打てているので、そこに対しての焦りはないかなと思います」

 -今月の高校選抜が中止になった。高校生の方にメッセージ、アドバイスなどあれば。

 「本当に同じ高校生の仲間と一緒に過ごせる期間というのはすごく限られていますし、自分も高校時代は気付けば終わってしまうという感覚だったので。1試合、1大会なくなるというのはすごくつらいし、目標を失いそうな選手もいると思うんですけど、そこでくさらずに、みんなバドミントンが好きだからそこまで頑張れて、全国選抜に出られるぐらいのレベルまで来れていると思うので、そういった気持ちをもう1回感じて、もう1回踏ん張って、インターハイではもっともっと、その期間、切磋琢磨して、お互いにレベルが上がって、もっとハイレベルな試合をインターハイでしてもらえればいいかなと思います」

-手術をする前の段階では全英オープンで復帰するという予定だった。他の選手は気になりますか。

 「やっぱりそれは気になりますね。どんなプレーをして、どんな試合をするのか。まあ、ライバルでもあるんですけど、やっぱりそういう選手たちのことは自分もすごく尊敬していますし、この人とこの人が対戦したらどんな試合になるのかという気持ちも自分の中にあるので、見れる限り全試合、見れればいいかなと思います」

-見たらやりたい気持ちも強くなりますか。

 「焦ってしまう気持ちもあると思うんですけど、そこを抑えるのが今の課題かなと思います」