桃田「スケールの大きい選手になってコートに」【会見一問一答5】

桃田「スケールの大きい選手になってコートに」【会見一問一答5】

 今年1月に交通事故に巻き込まれて負傷し、2月8日に右目眼窩底骨折の手術を受けたバドミントン男子の桃田賢斗(25)=NTT東日本=が6日、都内で会見を開いた。“どんな桃田賢斗でコートに戻ってくれるか”との質問に「スケールの大きい選手になってコートに戻れたらいいかなと思います」と答え、復帰への決意を新たにした。以下、一問一答の(5=完)。

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-事故後、心細い中で中西コーチや朴監督の顔を見た時、どんなことを思いましたか。

 「自分のそばで(自分を)見てくれている方たちなので、(自分が)すごく不安で、なんともいえない心境だったので、すごく安心したと思います」

-迷った中で手術をして、練習に復帰した。どんな思いでコートに入ったのか、復帰の道のりを描いていこうと思ったのか教えてください。

 「正直、コートに戻って練習する時は、怖さがあって、『まだ二重に見えて打てないんじゃないかな』とか、『治っていないんじゃないか』とか、そういう怖さはあったんですけれど、今はしっかり見えているので、すごく楽しいですし、今はもっとうまくなりたい、上手になりたいっていう、その純粋な気持ちで練習に取り組むことができているかなと思います」

-朴監督に「またバドミントンはできますか」と話した時のことを教えてください。

 「自分自身、すごくボロボロな状態でしたし、すごく不安だったので朴監督に『僕はまたバドミントンはできますか』と聞いたのは覚えています」

 -その時、朴監督の言葉は。

 「しっかり治せばまたコートに戻ってプレーができるよ、と言ってもらいました」

-どちらでそのやりとりはありましたか。

 「多分、病院で。病院かな…どっちかな。覚えていないです。ちょっと、すいません」

-事故の翌朝にマレーシアのマハティール前首相の夫人がお見舞いにこられた。夫人以外にも閣僚の方が何人も駆けつけたとうかがった。

 「本当にそういう方々から激励の言葉をいただけるというのはすごくありがたかったです。正直、ずっとぐったりしている状態だったので、あの時はすごくうれしかったのを覚えています」

-どんな桃田賢斗でコートに戻ってきてくれますか。

 「そうですね。なんだろう…。(しばらく考え)やっぱり、まあ、今回はすごい経験をしましたし、この経験をしたことによって、自分が伝えられることもたくさんあると思いますし、それなりの責任もあると思うので、そういうのもすべて受け止めて、自分の力に変えられるようなスケールの大きい選手になってコートに戻れたらいいかなと思います」

(最後に挨拶)「本日は、お集まりいただき、そして、応援してくださるファンの皆様、本当にありがとうございました。引き続き精いっぱい頑張っていきたいと思いますので、これからも応援、よろしくお願いします。ありがとうございました」