法大・嶺岸洸「キングダム」で気分高めて練習の日々

引用元:日刊スポーツ
法大・嶺岸洸「キングダム」で気分高めて練習の日々

宮城・大崎市出身で、昨年の全日本学生バドミントン選手権(インカレ)シングルスで準優勝した法大・嶺岸洸(3年=宮城・聖ウルスラ学院英智)が、コロナで過ごす時間を有意義に活用している。

【写真】仙台駅をバックに今年の目標「進歩」を掲げる法大・嶺岸

3月9日から大学が閉鎖となり、部の全体練習も自粛を余儀なくされ、故郷に戻った。今年はインカレ優勝と全日本総合8強入りを目標に掲げ、工夫しながら準備を進めている。

昨年は急成長したシーズンだった。インカレで準優勝し、初出場した国内最高峰の全日本総合の大舞台でもシングルス16強入りを果たした。秋季リーグ戦はシングルスで5戦全勝。11年ぶりのリーグVに大きく貢献し、最優秀選手賞にも選ばれた。「自分の試合を何度も見返し、戦術と駆け引きを分析した。相手に思い通りに打たせない配球などを研究しました」と、飽くなき探求心が飛躍につながった。

高校からシングルスに専念した。体質的に太りやすく、小学2年の時に「バドミントンは動くからやせられると思った」と競技を始めた。中学までの主戦場はダブルスだったが、高校入学後に監督から「『シングルスの方が動くからやせられる』って言われて、転向しました(笑い)」。高3時の全国高校総体では3位に輝いた。

現在は心身ともに充実した日々を過ごしている。中国の春秋戦国時代を描いた人気漫画「キングダム」を読み返し、中国統一を目指す武将の生き様を見て、気分を高めながらトレーニングを行っている。「毎日ランニング10キロとシャトルを使ったフットワーク練習を行っています。この期間にやれることはしっかりやって、準備していく」。自信に満ちた表情で、新星としてさらに飛躍する覚悟だった。【佐藤究】