東京オリンピック、競技日程と会場を発表 来年7月23日から17日間、42競技会場で

引用元:毎日新聞
東京オリンピック、競技日程と会場を発表 来年7月23日から17日間、42競技会場で

 新型コロナウイルスの感染拡大のため来夏へ1年延期された東京オリンピックの競技日程と会場が発表された。今夏に予定されていた当初の計画が踏襲され、来年7月23日から8月8日までの17日間、史上最多の33競技339種目が42競技会場で行われる。

 大会組織委員会が施設側との交渉を重ね、全ての予定会場を来夏も確保した。通例となっている金曜日の開幕とするため当初7月24日から17日間だった日程を全て1日ずつ前へスライドさせた。会場準備など運営上の調整で、一部種目の実施順や競技開始・終了時刻が変更された。

 7月23日の開会式、8月8日の閉会式とも東京都新宿区の国立競技場で午後8時から開かれる予定。開幕に先立ち、21日午前9時から福島県営あづま球場(福島市)で行われるソフトボール1次リーグの日本―オーストラリア戦を皮切りに一部競技が始まる。

 大会を通して盛り上がりを持続させるため開閉幕日を除いて連日、20種目前後の決勝を行う。特に週末は「スーパーサタデー」「ゴールデンサンデー」と位置づけ、注目種目が目白押しだ。大会中盤の7月31日は柔道混合団体やテニス女子シングルスなど21種目の決勝、8月1日は陸上男子100メートルやバドミントン女子シングルスなど25種目の決勝がある。8月7日には女子マラソンや野球など最多34種目の決勝が予定されている。

 暑さ対策で会場が札幌に移転された男女マラソンは8月7日に女子、同8日に男子がいずれも午前7時にスタートする。レース直後に現地で花束「ビクトリーブーケ」が渡され、男女とも閉会式で表彰される。

 五輪チケットは約448万枚が既に販売されており、当初予定通りの観客数で実施される場合は新たな日程でも権利は保持される。延期に伴って不要になったチケットは今秋以降に払い戻し手続きが始まる予定だという。【小林悠太】