17歳の新星・郡司 憧れ女王・山口茜に1ゲーム先取 惜敗も「楽しかった」

17歳の新星・郡司 憧れ女王・山口茜に1ゲーム先取 惜敗も「楽しかった」

 「バドミントン・全日本総合選手権」(28日、駒沢体育館)

 女子シングルス2回戦が行われ、19年世界ジュニア選手権で優勝した郡司莉子(17)=八代白百合学園高=が大会2連覇中の女王・山口茜(22)=再春館製薬所=に22-20、18-21、15-21と善戦するも敗戦した。

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 すがすがしい表情で郡司は試合を終えた。世界ランク4位で、自身も制した世界ジュニア選手権を13、14年に制した山口との対戦で、いきなり第1ゲームを先取。緩急をつけた積極的な攻撃を見せ、何度も会場を盛り上げた。「(雰囲気は)こんな感じなんだな、と。(会場が沸くと)自分がいいラリーできたのかなって、楽しくなった」と笑顔。「同じコートに立ってるのも、おー!って(会場が)なっているのも楽しかったし、ショットが決まってるときはそれ以上に楽しかった」とニコニコで振り返った。

 しかし、2ゲーム目以降は力の差を見せつけられた。第3ゲームは序盤で連続失点。「最初は決まった球も、当たり前だけど2、3回目は張られたり…。対応力の速さは全然違う。動きの(スピードの)メリハリをコントロールできるのもすごかった」と郡司。世界トップ選手の実力を肌で感じた。

 八代白百合学園高の郡司にとって、同じ熊本を練習拠点とする山口はあこがれの存在。髪型や風貌、雰囲気も似ている17歳は「できることはやりきれたので悔いはない。これからもっと強くなりたい」と誓いを新たにした。