“山口茜2世”、本家に屈す/バドミントン

“山口茜2世”、本家に屈す/バドミントン

 バドミントンの全日本総合選手権は28日、東京・世田谷区の駒沢体育館で各種目の2回戦が行われた。女子シングルスは今年10月の世界ジュニア選手権(ロシア)で優勝した郡司莉子(17)=熊本・八代白百合学園高=が、今大会3連覇を目指す世界ランキング4位の山口茜(22)=再春館製薬所=と対戦。第1ゲームを22-20で奪ったが、その後18-21、15-21とゲームを落とし逆転負けした。

 山口が2014年に連覇して以来、日本女子として5年ぶりに世界ジュニア女王の座についた郡司。この日も恐れることなく積極的に攻め、1ゲーム目を奪った。それでも2ゲーム目以降は山口の多彩なショットに翻弄され「すごい対応が早かった。次どうしたらいいか考え切れていなくて、そういうところが自分と(山口の)違うところ。最初は決まっていた球が、2~3回目打ったときにはもう張られていた」と敗因を分析した。

 山口に憧れ、故郷の神奈川・海老名市を離れ熊本・八代白百合学園高に進学。合同練習などで切磋琢磨(せっさたくま)してきた。今回が試合では初めての対戦で「もちろん山口選手とできたのも、同じコートに立っているのも楽しかった。会場が『おー』ってなっているのも楽しかった。自分のショットが決まっているときはもっとそれ以上に楽しかった」と郡司。2024年パリ五輪の星が、勝敗以上に大きなものを得た。