奥原希望2年連続決勝へ「日本のトップになりたい」

引用元:日刊スポーツ
奥原希望2年連続決勝へ「日本のトップになりたい」

<バドミントン:全日本総合選手権>◇第5日◇30日◇東京・駒沢体育館◇女子シングルス準決勝

4年ぶり3度目の女子シングルス日本一を目指す世界ランキング3位の奥原希望(24=太陽ホールディングス)が、同14位高橋沙也加(27=日本ユニシス)を14-21、21-13、21-11と2-1の逆転で下し、2年連続の決勝進出を決めた。

昨年までの所属先でチームメートだった高橋が放つクロス球に「前も後も全部鋭くて、対応しきれずにやられた」という1ゲーム目。そこから奥原の長所、粘り強さで相手が徐々に焦れ、ミスが目立ち始める。2ゲーム以降「終始相手ペースだったところから私らしい強い気持ちで、相手のリズムに合わせられ、しっかりディフェンスできるようになった」と自己評価した。

16年リオデジャネイロ・オリンピック(五輪)では同種目で銅メダルを獲得。その前年度の全日本総合を優勝し、日本一の選手として五輪に臨んだ。来年の東京五輪に向けても「アスリートとして日本のトップになりたい」と日本一の選手として、夢舞台に立ちたい気持ちが強い。

全日本総合は直接、五輪選考レースには影響しない大会だが「全員参加の名誉ある大会。先輩方も戦ってきて、この大会の重みがある。大事にしたい」と、熱く語った。

2連覇中だったライバル山口茜が準決勝で敗退。地元開催の五輪に向けて「茜ちゃんは強い。お互い認め合って切磋琢磨(せっさたくま)している。みんなで高め合っていけば、日本女子シングルスの層がさらに厚くなる」と、大局的な見方でエールを送った。