渡辺勇大&東野有紗組 自覚の3連覇 東京五輪金メダルへ「引っ張っていきたい」

 ◇バドミントン全日本総合最終日(2019年12月1日 東京・駒沢体育館)

 混合ダブルス決勝では8月の世界選手権銅メダルの渡辺勇大(22)、東野有紗(23)組(日本ユニシス)が西川裕次郎、尾崎沙織組(NTT東日本)を2―0(21―13、21―15)で下し、3連覇を達成した。

 相手にリードを許す場面もあったが、粘り強くシャトルを拾いながら攻撃を仕掛けた。ウイニングショットを決めた渡辺は勝利の雄たけびを上げ、東野も笑顔。渡辺は「緊張する場面もあったが、実力を信じて前向きにプレーできた。五輪レースにもつながる」と手応えを語り、東野も「3連覇はいい経験になった。自分たちのプレーを最後までやり遂げることができた」とうなずいた。

 富岡第一中(福島)時代からペアを組み、8月の世界選手権では日本勢として同種目初の表彰台に立った。東京五輪でのメダルも射程圏内だが、平常心を貫く。渡辺は「五輪レースまだまだ続く。出られるのが確定したわけでない。気持ちを引き締めて東京五輪で金メダルを持って帰ってこられるように日々努力したい」と語った。

 国内のトップを走るペアとしての自覚もある。東野は「私はミックス1本でやっている。もっと頑張らないといけないところがたくさんある。勇大くんよりもっと強くならないと」とし「追われる立場を楽しんでプレーできている」と語った。渡辺も「1位であり続けたい。ミックスのプレーヤーの目標になりたい。簡単に抜かれるようでは(日本のミックスは)成長しない。自分たちが引っ張っていきたい」と決意を込めた。