奥原希望、全勝で2年連続4強「楽しさを実感してやれている」 同世代のライバルをストレートで“最速倒”

引用元:スポーツ報知
奥原希望、全勝で2年連続4強「楽しさを実感してやれている」 同世代のライバルをストレートで“最速倒”

◆バドミントン ワールドツアーファイナル 第3日(13日、中国・広州)

 1次リーグ最終戦が行われ、女子シングルスで世界ランク3位の奥原希望(太陽ホールディングス)は、同5位のラチャノック・インタノン(タイ)を21―14、21―12で下し、3戦全勝で2年連続の4強進出を決めた。

 真っ白なウェアに身を包んだ奥原が、コート中をはつらつと駆け回った。「上からの鋭いショットや、フェイントへの準備も頭で意識している」。強打が持ち味の相手に主導権を渡さず、「1、2ゲームともスピードをキープできた。トップ選手とやり合える自信もあるし、楽しさを実感してやれている」と声が弾んだ。

 インタノンとは過去8勝6敗。40分での勝利は、15年マレーシアOP(41分)を上回り、過去最速での白星となった。誕生日も1か月ほどしか変わらず、世界で戦う同級生として刺激し合う存在だ。「インタノン選手だけでなく、シンドゥ(プサルラ)選手も戴資穎選手も、同世代としてリオ(五輪)の時から切磋琢磨(せっさたくま)しあっている。毎回ハイレベルな試合ができているし、今日も点差以上にいい試合ができた」とうなずいた。

 全勝で1次リーグを突破し、2年連続の4強入り。「明日(準決勝)からは、もっと厳しくなる」と気を引き締めた。国際ツアーのタイトルは、18年11月の香港オープンから遠ざかっている。「開き直りです。やるだけやって、負けたら仕方ない」。19年シーズンの締めくくりのビッグタイトルへ、奥原が上昇気流に乗っている。 報知新聞社