トナミ運輸4連覇、嘉村「チームとして成長した」

引用元:日刊スポーツ
トナミ運輸4連覇、嘉村「チームとして成長した」

<バドミントン:S/Jリーグ>◇決勝◇22日◇富山・東洋通信スポーツセンター◇男子団体

男子は地元トナミ運輸(富山)がNTT東日本(東京)を2-1で下し、4大会連続10度目の優勝を飾った。

日本代表嘉村健士(29)が1-1で迎えた第3試合に右肩のケガをおして出場。園田啓悟(29)とのペアでチームを頂点に導いた。女子は日本ユニシス(東京)が、再春館製薬所(熊本)に2-1で勝利し、2大会ぶり6度目の優勝を果たした。男子の3位決定戦は日本ユニシスが、女子の3位決定戦は北都銀行(秋田)が制した。

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満身創痍(そうい)の主将が大声援を背に、今年最後の試合で優勝を導いた。「肩も上がらない状態だった」という嘉村は、第2ゲーム終盤まで強打を打つことができず、激しいプレーは園田に任せていたが、優勝まであと2点となったところで力強いスマッシュを打ち込み、試合を決めた。

先月の海外遠征で違和感を感じ、下旬の全日本総合で痛みが発生。今大会は開幕戦(11月2日)のみの出場にとどまっていた。前日に決勝進出が決まり「貢献できていなかった分、最後は自分が決めたい」と座薬を入れて試合に臨んだ。

16年にS/Jリーグが始まってから4季すべてで優勝。嘉村は「どこにも譲りたくない。地元の高岡でたくさんの応援の中で優勝でき、チームとして成長したと思う」と振り返った。けが人がいる中、チームとして万全ではない状態が続きながらも、層の厚さを見せつけたトナミ運輸。黄金時代はまだまだ続く。