奥原希望、3連勝で4強!1次L無敗で

引用元:スポーツ報知
奥原希望、3連勝で4強!1次L無敗で

◆バドミントン ワールドツアーファイナル 第3日(13日、中国・広州)

 【広州(中国)13日=細野友司】1次リーグ最終戦が行われ、女子シングルスで世界ランク3位の奥原希望(24)=太陽ホールディングス=は、同5位のR・インタノン(タイ)を21―14、21―12で下し、3連勝で4強入りした。男子シングルス世界ランク1位の桃田賢斗(25)=NTT東日本=、女子ダブルスで世界2位の福島由紀(26)、広田彩花(25)=アメリカンベイプ岐阜=組、混合ダブルスの渡辺勇大(22)、東野有紗(23)=日本ユニシス=組も3連勝で準決勝進出を決めた。

 奥原は、コートの四隅を駆け回った。「ディフェンスをしながら、常に主導権を握れた」。強打には粘り強くラケットを合わせ、ネット際に落とすフェイントも軽快な足運びで拾った。準Vの昨年に続き、1次リーグ無敗で首位突破。「トップ選手とやり合える自信もある。楽しさを実感してやれている」と声が弾んだ。

 序盤で圧倒した。第1ゲームは5―3から8連続得点し、第2ゲームも5―2から6連続ポイント。相手が第2戦(12日)で世界1位の戴資穎(台湾)と約1時間戦ったのを踏まえ「疲れていると思った。スピードをキープできた」。40分での勝利は、インタノン戦通算9勝中で最速。堅守に、たたみかける攻撃も光った。「点差以上にいい試合ができた」と汗をぬぐった。

 同じ95年生まれの2人は、ジュニア時代からのライバルだ。インタノンは当時18歳で13年世界選手権優勝。「史上最年少でとった雲の上の存在。尊敬していたし、彼女に追いつかないといけないという、いい物差しだった」と振り返る。奥原も16年リオ五輪銅、17年世界選手権制覇。「インタノン選手だけでなく(リオ銀の)シンドゥ(プサルラ)選手や戴資穎選手とも切磋琢磨(せっさたくま)しあっている」。黄金世代の刺激は力の源でもある。

 世界選手権に次ぐ高格付けの今大会で4強入りし、最低でもレースポイント8400点を獲得。五輪切符へ確実に前進した。「4年に一度の五輪レース中だと、全種目本当にハイレベル」。激戦だからこそ、達成感も自信も深まるはずだ。

 ◆女子シングルスの20年東京五輪代表選考

 選考期間は19年4月末~20年4月末までの1年間。国際大会で獲得したポイントの成績上位10大会分によって算出するランキングで決まる。国・地域別の最大枠は2。同一の国・地域から2人が出るには、ともに16位以内に入ることが必要。現在、奥原は全体2位の7万5236点で日本勢首位。日本勢2番手の山口が6万4420点の全体5位で続く。日本勢3番手の高橋沙也加は、4万6680点で全体11位につけているが、最大枠制限のため五輪圏外。 報知新聞社