桃田賢斗 事故後初の合宿参加 3月実戦復帰へ第一歩

桃田賢斗 事故後初の合宿参加 3月実戦復帰へ第一歩

 バドミントン男子で、1月に遠征先のマレーシアで交通事故に巻き込まれて負傷した世界ランク1位の桃田賢斗(25)=NTT東日本=が3日、都内で始まった日本代表の強化合宿に参加した。負傷後に代表活動に参加するのはこれが初。午後5時45分頃、関係者が運転するワゴン車で宿泊所に到着し、ラケットの入ったバッグなどの荷物を持って合流した。合宿は9日まで行われる。

【写真】眉間の傷がまだ痛々しい桃田賢斗

 桃田が復活への第一歩を踏み出した。回復が順調であれば、既に派遣メンバーにも名を連ねている3月11日開幕の全英オープン(バーミンガム)での実戦復帰を目指している。今回の合宿ではリハビリも兼ねて軽い運動を行う見込みで、練習再開に際しては「しばらく競技を離れていたので、まずはコンディションを整えることを優先し、その後、少しずつ試合復帰を見据えていければ」とコメントを発表していた。

 桃田は遠征先から日本に帰国する予定だった1月13日、クアラルンプールの高速道路で乗車していたワゴン車がトラックに衝突。運転手が死亡する死傷事故に巻き込まれ、顔面裂傷や全身打撲を負った。2日間現地で入院した後、同15日に帰国。国内の精密検査でも負傷箇所以外に異常はなく、その後は静養していた。今夏の東京五輪では金メダルも期待されるだけに、心身の回復が心配される。