バドミントン男子シングルス桃田賢斗(NTT東日本)が6日、復帰会見を行った。主な一問一答は次の通り。
【写真】事故で顔を負傷した桃田賢斗
--事故当時の状況
「朝4時半(ホテル)出発で、すごく眠くて、バスの中で寝ていたが、衝撃で起きて、そのときは自分も何が起きたのかわからない状況だった。当時の感情は、あまり覚えていない」
--右眼眼窩底骨折の手術後、練習を再開してからの手応えは
「いきなりハイペースでは練習できないが、トレーナーさんにケアをしてもらいながら練習に取り組めているので、充実感もあるし、自分の体のキレも少しずつ戻ってきているなという感覚もある」
--まだ実戦復帰のめどが見えていない中で、こうして会見したのはなぜか
「本当にたくさんの方から応援メッセージをいただいて、自分も文章では出していたが、実際にこういう風に自分の言葉で伝えることができていなかった。体の状態も心もある程度ひと段落したところで、みなさんの前に出て感謝の言葉を伝えたいという思いがあった」
--今回の事故に関して、どのように受け止めているか
「亡くなった方がいる中で、(自分が助かって)ラッキーと思ったことは一度もなかった。バドミントンを続けるチャンスがあるので、自分のためだけではなくて、バドミントン界にいい影響を与えられるような選手になりたい」
--改めて東京五輪への思いを
「目の前のことを一つ一つこなしていきたい思いがある。今まで東京五輪は(競技生活の)延長線上にある大会と思っていたが、激励の言葉をもらって、今は東京五輪、本当に金メダル狙っていきたい」
--あえて東京五輪金メダルと言ったのはどのような気持ちからか
「正直、この時期に試合に出られないのはすごく致命的で、もしかしたら、前みたいにプレーすることはできないかもしれない。そういった中でも、自分に期待してくださっている方もたくさんいて、自分はそういった方々に恩返ししたいなっていう気持ちが今すごく強い。今後のバドミントン界のためにも、誰もが注目する大会で結果を残して、色々なことを伝えていける選手になれればと思い、金メダルを取りにいくと言った」
--どんな桃田賢斗でコートに戻ってきてくれるか
「この経験をしたことによって、自分が伝えられることもたくさんあると思うし、それなりの責任はあると思う。そういうものをすべて受け止めて、それを自分の力に変えられるようなスケールの大きい選手になって、コートに戻れたらなと思います」
桃田賢斗が復帰会見(一問一答) 「五輪で本当に金メダル狙う」
引用元:産経新聞