タカマツ、頂点に届かず涙 日本勢対決に完敗―全英バドミントン

引用元:時事通信
タカマツ、頂点に届かず涙 日本勢対決に完敗―全英バドミントン

 高橋、松友組は2ゲームとも12―21で福島、広田組に完敗。高橋の目元には涙が浮かんでいた。「きのう勝って一つの山を越えて、ほっとした気持ちと、体がうまく動かなかったところと。なかなかかみ合わなかった」。東京五輪代表争いをリードする後輩ペアに、競り合うこともできなかった悔しさがにじんだ。

 前日に世界ランキング1位の中国ペアに会心の勝利を収め、迎えた準決勝。脚を痛めている高橋は前に落ちるショットについていけず、序盤に8連続失点。第2ゲームもミスが続き、流れを変えられないまま敗れた。

 2016年以来の優勝の夢が断たれた松友は「たくさん成長させてもらった思い出深い大会。久しぶりにセンターコートで試合ができたのはよかった」と伝統大会への別れを惜しむようだった。

 五輪代表争いでは圏外の日本勢3番手。新型コロナウイルスの余波で国際大会の中断が決まり、今大会が五輪代表選考レースで最後の試合になる可能性がある。「五輪で金メダルを取り、いい思いはできた。今後どうなるか分からないけど、ゆっくり休んで考えたい」。来月で30歳になる高橋が静かに言った。(バーミンガム時事)。