バドミントン桃田選手「目の状態、98%くらい前と同じ」試合形式練習可能に 

引用元:毎日新聞
バドミントン桃田選手「目の状態、98%くらい前と同じ」試合形式練習可能に 

 1月に遠征先のマレーシアで交通事故に遭い、右眼窩底(がんかてい)骨折の重傷を負ったバドミントン男子シングルス世界ランキング1位の桃田賢斗(25)=NTT東日本=が26日、新型コロナウイルスの感染拡大で東京オリンピックの延期決定後、初めてオンラインで記者会見を行い、「延期決定時は正直、動揺したが、五輪への気持ちは変わらない。一日一日を無駄なく精いっぱい頑張りたい」と話した。

【事故後の会見で笑顔を見せる桃田選手】

 事故後は1カ月半ほど練習を中断し、筋力や体力が大きく落ちた。3月6日に行った記者会見では「正直、この時期に試合に出られないのは致命的」と話し、実戦復帰が見通せない状態だった。現在は試合形式の練習ができるまでに回復し、「目の状態も98%くらい前と同じように見えている。100%の気持ちで練習に取り組めている」と強調した。

 桃田はワールドツアーのマレーシア・マスターズで優勝した翌日の1月13日、空港に移動する際に乗っていたワゴン車が高速道路で大型トラックに追突し、運転手が死亡する事故に巻き込まれた。当初は「あご、眉間(みけん)、唇の裂傷と全身打撲」とされたが、練習を再開するとシャトルが二重に見えて眼窩底骨折が判明。2月8日に手術を受け、約3週間の安静を経て同29日から練習を再開した。【小林悠太】