高橋礼華が引退表明「気持ちと体が」タカマツ会見

引用元:日刊スポーツ
高橋礼華が引退表明「気持ちと体が」タカマツ会見

16年リオデジャネイロオリンピック(五輪)で日本バドミントン界史上初の金メダルを獲得した女子ダブルスの高橋礼華(30=日本ユニシス)が19日、オンラインで会見を行い、現役引退を表明した。高橋は「19年の五輪レースが始まってから、思うような結果を出すことができなかったし、レース中断だったり、その後五輪が延期となったり、あと1年自分の気持ちと体が持つのかなというのもあって、素直な気持ちを松友に話したら自分の意志を尊重してくれた」と涙ながらに語った。混合ダブルスで現役を続行するパートナーの松友美佐紀(28=同)も一緒に登壇。「高橋先輩、今まで本当にありがとうございました。感謝の気持ちでいっぱいです」と涙を見せた。

【写真】16年8月18日、リオ五輪のバドミントン女子ダブルスで金メダルを獲得し、表彰台で笑顔を見せる高橋礼華と松友美佐紀

高橋は宮城・聖ウルスラ学院英智高時代に1学年下の松友とペアを結成。14年10月には日本人初の世界ランキング1位に上り詰め、リオ五輪優勝後もトップに君臨し続けた。

昨年はワールドツアーで過去最多の21大会に出場し、4勝を挙げた。4月末からの東京五輪選考レースでは、準優勝4回でポイントは現在6位だが、福島、広田組(1位)、永原、松本組(3位)に次ぐ日本人3番手で2枠の出場権を獲得するのは厳しい状況となっていた。3月の全英オープン準決勝でフクヒロペアに敗退し、絶望的に。同大会後は大会が中断。自粛期間を経て、6月のチーム練習再開後は元気に参加していたが、五輪レースは来年1月まで延期となっており、引退を決断した。