バドミントン「フクヒロ」が新チーム入団 前所属の破綻で16人移籍

 バドミントン女子ダブルスで世界選手権銀メダルの「フクヒロ」こと福島由紀(27)、広田彩花(25)ペアが4日、オンラインで会見を行い、新設される丸杉Bluvicに移籍することを発表した。同社のチームであるS/Jリーグ2部の丸杉とは別に、フクヒロらが所属していた同1部のアメリカンベイプ岐阜を引き継ぐ形で、今井彰宏監督、吉冨桂子コーチ、末綱聡子コーチらと選手ら総勢16人が新チームに加入して再出発する。

 岐阜県協会会長で株式会社丸杉の杉山忠国社長によれば、2人の前所属チームが経営破綻したといい、4月に今井監督らから新チームへの受け入れの打診があったという。杉山社長は「チームが存続できなくなった旨を聞いた。給与も支払われない、一刻も早く対応してほしいと。来年東京五輪を控える中、福島選手、広田選手を全面的に支援したい」と経緯について説明した。

 契約は東京五輪後の21年12月までで、練習環境などは前チームを踏襲して岐阜県で活動するという。

 福島は「また新たな気持ちで再スタートできるのはすごくよかった。ポジティブに捉えたし、練習環境は変わらないと聞いているので不安はない」とコメントし、広田も「チーム全体受け入れてもらえるので、すごくありがたい。新鮮な気持ちでまた取り組んでいけると思う」と語った。