IOC会長、国立競技場の観客席を見回し「感動的な会場だ」

 来日中の国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長は17日、東京五輪・パラリンピックのメイン会場となる国立競技場で報道陣に対し、来春に再来日する意向を示した。「(3月25日から)聖火リレーも始まるだろうし、春頃には来たい」と語った。

 国立競技場を視察したバッハ会長は、トラックを歩きながら観客席を見回し、施設全体の様子を確認。「すでに五輪のような雰囲気が醸し出されている。感動的な会場だ」と喜んだ。

 これに先立ち、選手らの生活拠点となる選手村も訪問した。トライアスロンの上田藍選手やパラバドミントンの里見紗李奈選手らと居住棟に入り、「ソーシャルディスタンス(社会的距離)も十分にとれる。アスリートはリラックスして過ごせるのではないか」と、新型コロナウイルス対策を講じることができる点を評価。「レインボーブリッジが真正面に見えるのも素晴らしい」とも述べた。

 案内役を務めた選手村村長の川淵三郎氏は「成功間違いなしという言葉を頂いた。一層、選手村の充実に努力したい」と話した。