浪岡・奈良岡、5年ぶり高校生8強「自分のプレーを最後まで貫けた」

引用元:スポーツ報知
浪岡・奈良岡、5年ぶり高校生8強「自分のプレーを最後まで貫けた」

◆バドミントン 全日本総合選手権 第3日 ▽男子シングルス2回戦 奈良岡功大2―0下農走(28日、東京・駒沢オリンピック公園総合運動場体育館)

 各種目の2回戦が行われ、男子シングルスで奈良岡功大(青森・浪岡高3年)が下農走(22)=トナミ運輸=をストレートで撃破。高校生の同種目では5年ぶりの8強進出を決めた。女子ダブルスでも大竹望月、高橋美優(青森山田高)が重田美空(22)、中村麻裕(24)=ACT SAIKYO=をストレートで破り、高校生で同種目10年ぶりの準々決勝進出。高橋はシングルスでは大堀彩(23)=トナミ運輸=に0―2で敗れた。

 勝利を決めると奈良岡の表情がようやく崩れた。日本B代表の下農を相手に常に先手で攻撃を仕掛け、最後まで主導権を握らせずに完勝。高校生では2014年の常山幹太(東大阪大柏原高)以来、5年ぶりとなる8強を決め、観客席に向けてガッツポーズ。満面の笑みで「自分のプレーを最後まで貫けた」と振り返った。

 中学1年で初めて全日本予選に出場してから6度目の挑戦でつかんだ8強。天性のプレーセンスに加え、粘り強さが加わったことが飛躍につながった。今季は国内のナショナルチームから外れ、地元・青森で調整する機会が多かった。毎日、高校周辺を6キロ走ってから練習を行うなど「これまではなかなかできなかった。高校の練習が一番きつい」という中で、今夏の高校総体でも悲願の優勝。国際大会でも安定した成績を出せるようになってきた。

 27日の1回戦・小本友佑(NTT東日本)戦では1時間12分におよぶラリー戦。「これまでなら絶対にきょうはバテていた」という連戦にも、まったく疲れを感じさせない攻撃的なプレーを披露。「長いラリーをしていても平気だったし、練習の成果が出た。先に仕掛けることで相手を封じることができた」と作戦通りの戦い方に胸を張った。

 準々決勝の相手は東京五輪を目指すA代表の西本拳太(25)=トナミ運輸=に決まった。「今は自分に勢いがある。まずは気持ちで負けないように攻めていきたい」と挑戦者として、トップ選手に向かっていく。 報知新聞社