バド・山口茜“世界ジュニア新旧女王対決”制す 17歳下し「お手本で居続ける」

バド・山口茜“世界ジュニア新旧女王対決”制す 17歳下し「お手本で居続ける」

 「バドミントン・全日本総合選手権」(28日、駒沢体育館)

 各種目の2回戦が行われた。女子シングルスで3年連続4度目の優勝を狙う山口茜(22)=再春館製薬所=は、19年世界ジュニア選手権で優勝した郡司莉子(17)=八代白百合学園高=に2-1で逆転勝ちした。男子シングルスの桃田賢斗(25)=NTT東日本=も2-0で勝利し、準々決勝に進んだ。

 17歳の新星との直接対決は、熱戦の末に山口が制した。開始早々、相手のペースにのみ込まれ「ゆっくりしたスピードに付き合ってしまった」と第1ゲームを落とした。ミスが多発し何度も首をかしげつつも、エースは「そんなに焦りはなかった」と冷静。劣勢だった第2ゲーム中盤を3連続得点で逆転すると、キレのあるプレーで勝ちきった。

 山口が2013、14年に連覇した世界ジュニア選手権を、今年10月に制したのが郡司だ。有望株のプレーを「上からのショットが球も速くて強い。ストレート、クロス、両方ある」と褒める一方で、「さすがに高校生のスピードにはあんまり負けてない」と、全日本2連覇中の女王には余裕があった。

 郡司から憧れの存在とされる山口だが「自分はあんまり憧れ(の選手)とかがなかったのでわからない」と苦笑い。それでも「お手本で居続けられるプレーはしていかないといけない」と先輩としての表情も見せた。