桃田“チャレンジ”にも屈せず4強入り/バドミントン

 バドミントンの全日本総合選手権は29日、東京・世田谷区の駒沢体育館で各種目の3回戦が行われた。男子シングルスの桃田賢斗(25)=NTT東日本=は、所属先の後輩にあたる古賀穂(23)=NTT東日本=に21-13、21-13でストレート勝ち。4強入りを決めた。

 シャトルがインかアウトなど、審判と選手の間に相違があった際に使われるチャレンジ。今大会はこの日からチャレンジが試合で採用され、桃田と古賀がそれぞれ1回ずつ審判に申し出た。今大会初めてシステムが稼働したものの、判定に数分の時間を要したり、中央のラインに落ちたシャトルが会場のスクリーンでは右奥に落ちたことになっていたりとシステムの不備が目立った。二度の判定はすべて古賀の得点になった。

 桃田は「判定は仕方ないけど、(長く待たされることで)けがをする選手も出てくるかもしれない。(シャトルの落ちた場所が)センターだったのが右奥にされたり、あれは納得がいかない。つけないほうがいいかな」。それでも世界王者らしくシステムの不具合にも負けることなく快勝。2連覇へあと2勝とした。