桃田賢斗は顔負傷に全身打撲、協会関係者「自力で歩ける」/バドミントン

桃田賢斗は顔負傷に全身打撲、協会関係者「自力で歩ける」/バドミントン

 バドミントンの男子シングルス世界1位で東京五輪での金メダル獲得が期待される桃田賢斗(NTT東日本)が13日、マレーシアの首都クアラルンプール近郊で交通事故に遭った。日本協会が発表した現地での検査結果によると、桃田は顎、唇、眉間を裂傷し、唇付近を縫った。全身打撲も負ったという。命に別条はない。

【写真】桃田らを乗せ事故に遭ったワゴン車

 日本協会の関係者は「会話はできる。自力で歩ける」と状態を説明。一方、一部で鼻を骨折したと報じられた。経過観察中ではあるものの、関係者によると骨折の情報は入っていない。

 マレーシア消防当局などによると、13日の午前5時ごろ、クアラルンプール空港に向け高速道路を移動中に事故が発生した。

 ワゴン車に乗っていたのは日本人3人を含め5人。運転手は死亡した。桃田と同じマネジメント会社に所属する専属の森本哲史トレーナーは脳振盪(しんとう)を負い、右腕を骨折。日本ユニシスの平山優監督は歯を損傷し、全身打撲を負った。世界連盟の技術スタッフもけがをした。

 桃田と森本トレーナーは2列目、平山監督は世界連盟のスタッフと3列目に座っていた。桃田は12日まで行われたマレーシア・マスターズで優勝。転戦予定だった14日開幕のインドネシア・マスターズを下肢の炎症で見送り、マレーシアから帰国する道中だった。帰国の予定は白紙という。