引用元:Number Web
新型コロナウイルスの感染拡大は、社会に影を落としている。
むろん、スポーツも例外ではいられない。2月17日には東京マラソンの一般参加中止の発表があり、大きなニュースとして報じられた。
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国内で、数々の大会が延期や中止、あるいは開催地変更など対策をよぎなくされている。予定されているオリンピックやパラリンピックのテスト大会の開催も再検討されていると言われる。
それは東京五輪の代表を目指す選手たちにも影響を与えている。
たとえば、ボクシングの東京五輪アジア・オセアニア予選は、2月に武漢で行なわれる予定だったが、ヨルダンのアンマンで3月に開催されることになった。
リオデジャネイロ五輪代表で同予選に出場予定だった成松大介は、延期の決定を受けて、「私たちは、オリンピック出場権獲得に向けて努力するだけです。充実した練習を積み重ねて、時期や場所が決まれば最終調整をして結果につなげるだけです」とコメントした。クライミングのアジア選手権が延期に。一方、日本ボクシング連盟の強化委員長を務める本博国氏の言葉には、どこか、「懸念する」ニュアンスもどこか感じられた。
「合宿で強化ができていたため、成果につながると考えていた。選手には丁寧に説明し、前向きな考えを持たせたい」
階級のあるスポーツであり、したがって、減量も調整の一環として伴う。大会の日程の変更がそこに影響を与えないとは言えない。
2月12日には、4月25日から5月3日まで中国・重慶で開催される予定だったスポーツクライミングのアジア選手権の延期が決まった。
この大会の複合の優勝者には、東京五輪出場資格が与えられることになっている。
日本の選手は別の選考基準があり(国際スポーツクライミング連盟との間で現時点では調整がついていないが)、直接かかわるわけではないが、アジア各国の選手にとっては大きいだろう。影響が大きいバドミントン。選手にとって、影響が大きいという点では、バドミントンもあげられる。
バドミントンの五輪代表は、4月30日付けの世界ランキングで決まる。1カ国あたり2名(2組)までが出られる。シングルスの場合は世界ランキング16位以内、ダブルスは8位以内であることが条件となる。
選手たちは、五輪代表を目指し、長期間にわたり戦ってきた。その競争は佳境を迎えている。ラストスパートの時期にあると言ってよい。
そんな折、2月1日に世界バドミントン連盟は、2月25月から3月1日にかけて行なわれる予定だった陵水中国マスターズの延期を発表した。
代替開催の時期として、5月が検討されているという。
4月30日付けの世界ランキングの対象から外れることを意味している。大会のカテゴリー的に高いわけではないが、対象大会が減ったことになる。