桃田賢斗が事故後初の会見、応援受け「金メダルを」 その瞬間は「何が起きたのか…」

桃田賢斗が事故後初の会見、応援受け「金メダルを」 その瞬間は「何が起きたのか…」

 今年1月に交通事故に巻き込まれて負傷し、2月8日に右目眼窩底骨折の手術を受けたバドミントン男子シングルスの桃田賢斗(25)=NTT東日本=が6日、都内で会見を開いた。練習復帰を受けてのもので、事故以来、公の場で語るのは初めて。

【写真】痛々しい傷跡が残る桃田が帰国

 会見は「本人の強い要望により」開催されたとアナウンスされた。スーツ姿で登場した桃田は「1月に交通事故にあい、手術を経て、先日、チームの練習に合流することができました。お亡くなりになられた運転手の方にご冥福をお祈りいたします。たくさんのサポートや激励の言葉をくださった皆さんに感謝の言葉を伝えたくて、このような場を設けさせていただきました」と挨拶した。

 当時の状況、心境について「そのときは朝4時半出発で、すごく眠くて、バスの中で寝ていたんですけど、多分、衝撃で起きて…。その時は自分も何が起きたのか分からない状況でした」と振り返った。「自分はけがもしていましたし、動けなかったんですけど、たくさんの方がサポートしてもらって、安静にできる場所につれていってもらったので、特に焦って取り乱すとかではなく」などと語った。

 これまで、東京五輪での活躍について特別に言及する機会はあまりなかったが、激励・応援を受けて、「今は東京オリンピック金メダルを狙っていきたいと思いました」とはっきりと意識するようになったとも語った。

 東京五輪での金メダルも期待されている桃田は今年1月13日、遠征先のマレーシアで自動車の乗車中に交通事故に巻き込まれた。運転手が死亡するほどの事故で、顔面3箇所の裂傷や全身打撲などを負った。帰国後、2月3日から一度は日本代表合宿に参加したが、「シャトルが二重に見える」などの症状を訴え、右目眼窩底骨折が判明。手術に踏み切った。

 2月29日に所属先のNTT東日本でチームの全体練習に合流し、競技復帰を目指している。