バド全英OPで快挙 男女ダブルス日本勢が初のアベックV

バド全英OPで快挙 男女ダブルス日本勢が初のアベックV

 バドミントンの全英オープン最終日(英・バーミンガム)は15日、各種目の決勝を行い、女子の福島由紀(26)、広田彩花(25)組(フクヒロ)、男子の遠藤大由(33)、渡辺勇大(22)組がともに初優勝の快挙を成し遂げた。

 世界ランキング3位のフクヒロは同6位の杜玥、李茵暉の中国ペアに21―13、21―15でストレート勝ち。同種目では2016年大会の高橋礼華、松友美佐紀組以来、日本勢2組目の偉業を達成した。

 世界6位の遠藤、渡辺組は同1位のマルクス・フェルナルディ・ギデオン、ケビン・サンジャヤ・スカムルヨのインドネシア組を相手に21―18、12―21、21―19の2―1で競り勝ち、同種目の日本勢初制覇を果たした。渡辺は東野有紗(23)と組んだ18年大会の混合ダブルスに次ぐ、2種目目の頂点に立った。

 世界バドミントン連盟は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、今大会後からの国際大会の中断を決定。東京五輪出場権に関する措置は後日発表予定としている。現状では、女子ダブルスの日本勢で獲得ポイントが最も多いフクヒロの代表入りは確実な状況となった。

 世界選手権と同等に位置付けられる伝統の大会を制した福島は「気持ちを込めて試合に臨め、すごく楽しかった。自信にして、しっかりと準備して五輪に臨みたい」と気を引き締めるように話した。

 一方、混合ダブルスに次ぐ2個目の栄冠を手にした男子の渡辺は「ワンチャンスをつかんだなという気持ち。僕らに自信を与えてくれる一戦になった」と、収穫を口にした。

 メダル有力種目は男女のダブルスが牽引しそうだ。