プロ転向・奥原希望、快勝発進 東京五輪争いへ「覚悟、思いを感じ取ってもらいたい」

引用元:スポーツ報知

◆バドミントン 全日本総合選手権 第2日 ▽女子シングルス1回戦 奥原希望2―0明地七海(27日、東京・駒沢体育館)

 各種目の1回戦が行われ、女子シングルスで4大会ぶりの優勝を目指す世界ランキング3位の奥原希望(24)=太陽ホールディングス=は、明地七海(19)=北都銀行=を21―11、21―9で下し2回戦進出。プロ転向後初となる全日本総合で、快調に滑り出した。男子シングルス2連覇に挑む世界ランク1位の桃田賢斗(25)=NTT東日本=も、藤井湧也(22)=宇部興産=に21―14、21―6でストレート勝ち。

 奥原が納得の快勝発進だ。17年大会、右膝を痛めて1回戦を途中棄権した時と同じ相手。日本勢トップの世界ランク3位、19年世界選手権銀メダルの力を伸び伸びと発揮した。「相手もいいパフォーマンスで向かってきた。その(棄権した)時の分までラリーできればと思った」と汗を拭った。

 今年からプロ転向。スポンサーの太陽ホールディングスのユニホームで全日本総合を戦うのは、今回が初めてだ。「なかなか背負える機会はない。いつもにない刺激をエネルギーにしたい」。食事面でも、朝晩に味の素が展開する「勝ち飯」の個人サポートを受け、栄養バランスを整えている。

 20年東京五輪争いのレースでも日本勢1番手の2位を快走する。「気持ちを新たにスタートしたこの1年の覚悟、思いを皆さんに感じ取ってもらいたい」。4年ぶりの日本一が、何より最高のメッセージになる。(細野 友司) 報知新聞社