奥原、4年ぶり日本一へ29分圧倒発進「いい状態かな」/バドミントン

 バドミントン・全日本総合選手権第2日(27日、駒沢体育館)各種目の1回戦が行われ、女子シングルスは2016年リオデジャネイロ五輪銅メダリストの奥原希望(のぞみ、24)=太陽ホールディングス=が2-0のストレート勝ちで4年ぶり3度目の日本一へ、好発進した。3連覇が懸かる山口茜(22)=再春館製薬所=も勝った。男子シングルスは世界ランキング1位で昨年覇者の桃田賢斗(25)=NTT東日本=が初戦を突破した。

 格式高い全日本で、2016年リオデジャネイロ五輪銅メダリストの奥原が、快勝発進した。

 「悪くないパフォーマンス。コンディションも含めていい状態かな」

 序盤から主導権を握り、第1ゲームを21-11で先取。第2ゲームは要所でディフェンス力が光り、攻守の切り替えも早く、スマッシュがさえ渡った。9-8から10連続得点など21-9。わずか29分で“料理”した。

 今年1月、奥原は5年半在籍した日本ユニシスを退社し、太陽ホールディングスに所属してプロとして活動。すべては20年東京五輪のためだ。「東京(五輪)への思いも高ぶっている。この時期のこの全日本は特別」と五輪前年の日本一決定戦を重要視する。

 リオ五輪前年の15年大会だった。奥原は頂点に立ち、その9カ月後の同五輪で銅メダルを獲得した。全日本の優勝が、大舞台への自信につながった。4年に1度の五輪に向けて「4年のサイクルの中で一番大事」と東京五輪金メダルへ、4年前の再現を狙う。

 「まずは決勝戦。最高の舞台に立てるように」と奥原。国内最大のライバルで、3連覇が懸かる山口らとのサバイバルに挑む。