桃田賢斗、圧勝発進 唯一無二の重圧も力に

桃田賢斗、圧勝発進 唯一無二の重圧も力に

 「バドミントン・全日本総合選手権」(27日、駒沢体育館)

 各種目の1回戦が行われ、世界ランク1位で2年連続3度目の優勝を狙う男子シングルスの桃田賢斗(25)=NTT東日本=が藤井湧也(宇部興産)に2-0で勝利した。女子シングルスの山口茜(22)=再春館製薬所=は2-0で初戦を突破。2回戦で10月の世界ジュニア選手権を制した郡司莉子(17)=熊本・八代白百合学園高=と対決する。

【写真】やんちゃな雰囲気が消えた桃田賢斗 見比べてみると…

 世界ランク1位に1年以上君臨し続け、世界選手権2連覇の桃田が貫禄のストレート勝ちで初戦を突破した。

 試合前に開いたツイッターで対戦相手の藤井がS/Jリーグ2部で全勝し新人賞を獲得していると知り「やばいと思った」と苦笑いしたが、圧勝に終わった。東京五輪の金メダルに一番近い存在であるだけに「期待や応援を背負ってるから『ここで負けるわけにはいかない』と緊張する」。だが「自信を持って、『自分しか感じることができない』とプラスの力に変えてできれば」とプレッシャーをも力にすると語った。

 中西洋介コーチは桃田を「フォワードのクオリティーが高い」と評価。五輪について「地元開催がどうプラスになるか、どう興奮状態に持っていくか、ということを今後考えていく」と話した。今後については「試合の数が多く、まとまった(練習)期間がとれていない。冬場はウエートトレーニングの機会を作っていきたい」とした。