山口茜「焦りなかった」17歳郡司下し貫禄8強入り

引用元:日刊スポーツ
山口茜「焦りなかった」17歳郡司下し貫禄8強入り

<バドミントン:全日本総合選手権>◇第3日◇28日◇東京・駒沢体育館◇女子シングルス2回戦

【写真】シャトルに食らいつく山口

3連覇を狙う世界ランキング4位の山口茜(22=再春館製薬所)が、10月の世界ジュニア選手権を制した郡司莉子(17=八代白百合学園高2年)に20-22、21-18、21-15で逆転勝ちし、8強入りした。同3位の奥原希望(24=太陽ホールディングス)と男子シングルス同1位の桃田賢斗(25=NTT東日本)は前日の初戦に続きストレートで勝ちし、ともに準々決勝に進んだ。

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女王の山口に笑顔はなかった。対照的に、敗れた高校2年生、17歳の郡司はやり切った表情だった。山口は自身が13年に制した世界ジュニア選手権を、今年10月に制した有望株の勢いに押された。拠点は同じ熊本。ともに練習を行ったこともあるが、公式戦では初対戦。「憧れ」と慕われる後輩に、第1ゲームを奪われたが「やりにくさや焦りはなかった」。第2ゲーム以降「さすがに高校生には負けていないと思う」とスピードを変え、さらに「後方からのショットを打たせないように」と配球も修正。振り切った。

第1ゲームを奪うなど健闘した郡司には「最初決まっていた球が、2、3回打った時には決まらなかった。対応力の速さがジュニアと全然違う」と世界との差を感じさせた。成長著しい17歳に、世界一を目指す22歳の山口が、手本を示し貫禄を見せつけた。