三宅宏実、五輪選考残り3か月「最後まで悔いなくやりたい。神様お願い」…リレーコラム

引用元:スポーツ報知
三宅宏実、五輪選考残り3か月「最後まで悔いなくやりたい。神様お願い」…リレーコラム

 バドミントンの桃田選手の事故は、本当に驚きました。東京五輪イヤーでもありますし、後遺症も含めてとにかく体の無事を願うばかりです。五輪に照準を合わせ、一日も早く復帰してほしいですね。ウェートリフティングでも海外遠征はありますが、あまりこういう目に遭うと考えたことすらなかった。いつ何時、何があるか分からないから、気をつけないといけないなと改めて思いました。

 さて、私の新年は奥多摩の御岳山(みたけさん)で幕開けしました。大みそかは宿坊に泊まり、年越しカウントダウン、そして初日の出。08年北京五輪の頃から来ている、なじみの場所ですけど、今回はすごくいいお天気の中で初日の出を見た。12年ロンドンや16年リオの年は少し曇っていて、なかなか太陽が出なかったので。今回の晴天にはジーンと来るものがありました。2020年来たなぁ~って実感できましたね。

 五輪イヤーを前に、先月から2つのことを始めました。まず、朝の散歩。7時から20分ほど、コンビニに飲み物を買いがてら、歩くようにしています。体も気持ちがいいし、小さなことだけど何か変化を持たせられれば、と。それから、ご朱印集めも始めたんです。赤羽八幡神社さんからスタートして、今はまだ6~7個です。趣味を増やしたい、というのもあって、行った先々でもらうようにしています。結構並ぶんですよ。

 さて、五輪選考レースも、残り3か月ほど。昨秋の世界選手権の頃に痛めた左太ももが、あと少しで治るというところです。2月の東アジア選手権は、無理せずに合計160キロ程度に抑え、4月のアジア選手権で合計190キロを目指します。気持ちとしては東京五輪だけど、絶対はない。もしかしたら、代表権を取れずに、アジア選手権で現役最後になるかもしれない、と気を引き締めて臨むつもりでいます。気持ちが折れることはたくさんあるけど、それでも立ち向かわなくちゃいけない時が来ている。最後まで悔いなくやりたい。できる日を信じて、神様お願い、どうかやらせてください―。そんな心境ですね。

 ◆三宅 宏実(みやけ・ひろみ)1985年11月18日、埼玉・新座市生まれ。34歳。初出場の2004年アテネ五輪女子48キロ級9位。12年ロンドン同級で銀、16年リオ五輪同級で銅。父・義行さんは68年メキシコ市五輪フェザー級銅メダル、伯父・義信さんは64年東京、メキシコ市両五輪でフェザー級金メダル。147センチ。 報知新聞社